病気の子の母の気持ち~息子が通信制高校を選んだのは正解でした
今日は、病気の子の母の気持ちと、昨年の息子の高校受験について、お話ししたいと思います。
病気の子の母は、些細な事で落ち込んでしまう事があります。
特に、学生の登下校の時間帯に出くわすと、ブルーな気持ちになります。
それはどうしても、自分の子の姿を重ね合わせてしまうから(TT)
どうして息子は病気になってツライ日々を送らなければいけないのか、どうして息子はあの楽しそうな友達同士の輪の中にいられないのか…どうして…どうして…
考えてもしょうがない思いが、胸の奥底から湧き上がってきて、ふっと涙が止まらなくなったりします。
昨年の事を少し振り返ってみたいと思います。
昨年は、息子が高校受験の年でした。
その頃は、治療をして少しずつでも快方に向かえば、全日制の高校へ進学できるんじゃないかと、親子で頑張っていました。
息子は全日制高校を数校、やっとのことで受験しました。
しかし、第一志望校は体調不良の為に5教科のうち4教科しか受験できなかったので、その後の面接も受けずに辞退する事にしました。
その他の学校は、公表されていないので推測の域をでませんが、恐らくは病気のために登校困難と判断されたようで、残念ながら全て不合格となりました。
そこで、息子と何度も話し合い、通信制高校へ進学する事にしました。
私自身、始めは通信制高校に対して抵抗がありました。
今まで何の迷いもなく、息子は全日制高校へ進学するものだと思っていたからです。
しかし実際に通信制高校へ足を運んでみると、体調不良の子供が無理せず学べる環境が整っていると感じました。
また、息子の体調の悪さを間近に見ているうちに、治療に専念する為にも通信制高校へ進学した方がいいのかもしれない、と徐々に考えが変わっていきました。
息子も始めは通信制高校を嫌がっていましたが、私が説明会に行って資料をもらってきたり、「こんな感じだったよ」と話しているのを聞くうちに、通信制高校も悪くないと思ってくれたようです。
こうして息子は、通信制高校へ進学する事にしたのです。
通信制高校へ通い始めて、もう少しで1年になります。
正直、始めのうちは「これで良かったのか?」という思いもありましたが、今となっては全日制高校を諦めて通信制高校に進学した事は、息子にとって良かったと思っています。
昨年の夏休みには、3回目のブラッドバッチ(入院治療)をしました。
治療の後は、安静臥床(ベッド上で横になっての安静)が2週間ほど必要で、その後も回復までに時間を要しますが、学校側の理解もあり、気兼ねなく治療と療養に専念する事ができました。
そうは言っても、簡単に治る病気ではないので、未だになかなか登校できずにいますが、それでも何度も補講をしてくれるなど、学校側が息子のために配慮をしてくれるのは本当に有難いです。
もし全日制高校に進学していたら、今頃は無理をして悪化していたかもしれませんし、何より留年決定になっていたと思います。
今後も息子の闘病生活はまだまだ続きそうですが、治療に専念できる事は、今の息子にとってとても重要な事です。
なかなか登校できない日々が続きましたが、それでも通信制高校に進学した事で心にも余裕があるので、息子の笑顔は失われずに済んでいます。
私にとっては、息子の笑顔は何物にも代えがたい宝物です。
登下校中の元気な学生を見ても、1年前に比べたら、私も動揺しなくなりました。
それはきっと、登校はあまり出来なくても、息子が1年前よりは元気になってきているから。
ここで、息子と同じ脳脊髄液減少症の息子さんをお持ちの方のブログをご紹介します。
私と同じように、子供が学校に行けない事で、同じ年頃の元気な子供を見るのが大変つらいと心情を吐露されていらっしゃいます。
子供が学校に通えずツライ思いをしている方は、時に孤独を感じたりもするかもしれませんが、このような体験談を読む事で、決して1人じゃないんだって、そう思えると思います。
よければ読んでみてくださいね。
通信制高校について少し補足をしますが、今は昔と違い、スポーツ選手や芸能人が学業と両立する為に、または高校から専門的な事を生びたいから…など様々な理由から、敢えて通信制高校を選択する人も増えているようです。
もちろん、息子と同じように病気でなかなか登校できないっていう子も多いようです。
また通学のスタイルも、自宅学習メインのコースだけでなく、週に何日か通うコースや、全日制と同じように毎日朝から夕方まで通うコースもあるなど、学校によって様々です。
学ぶ内容も、海外留学に力を入れていたり、保育や美容が学べたり…と特色のあるコースが用意されている学校もあります。
全日制高校で様々な理由から留年になってしまったけれど、なんとか3年間で卒業したい、なんて場合も、通信制高校なら年度途中での転入を受け入れている学校も多いそうです。
気になる方は一度、通信制高校に相談してみるといいかもしれません。
以下のリンクから資料請求ができますので、よければご利用ください。
資料請求する場合は、入学を検討しているお子さんの名前を記載してくださいね。